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バイエルンの気候

バイエルンは偏西風地帯に位置するため、常に激しい低気圧と高気圧の変動にさらされている。大陸気候で、四季の変化がはっきりとしている。アルプス山岳地帯のように、降雨量の多い地域がある一方で、ウンターフランケン地方やドナウ河・マイン河沿岸のように、平均以上に乾燥した地域がある。アルゴイ地方のように、酪農業に適した気候の地域があるかと思うと、ブドウ栽培や、世界的に有名なホップ栽培に最適の気候をもつ地域もある。

 高山から吹き下ろす熱風は、「フェーン現象」として恐れられていて、バイエルン特有のものであるが、それが例のミュンヘン人気質の原因だとする説もある。「へんくつ」なのは、厳しい気象条件のせいだというのである。科学的根拠はないが、このような決まり文句は、ドイツ帝国時代より、とくにプロイセン対バイエルンという構図のなかで、盛んに唱えられてきた。